毎日のしるし

朝起きて今日という日になってから今日が今日であるということを見つけるまでに毎日時間がかかる。

見つけるまではどこかに取り残されたような気持ちで不安でいっぱいになる。

はやく今日を始めなければ。

そんな焦りが寝ぼけた頭を支配する。

最近、育てている小さい木に2センチぐらいの青虫がついているのを見つけた。

しばらくじっと見つめていても動かない。

でも次の日になると違う枝に違う姿勢で張り付いていて、ちゃんと動いていることがわかる。

わたしは朝起きてすぐこの青虫を探すようになった。

青虫が昨日と違うところに張り付いているのを見つけるととても安心する。

同じ部屋、同じところで暮らしていると時間がこんがらがっていく。

ひとつの空間に溜まってよどんでいく。

小さいことでも昨日から今日へ、今日から明日へ時間を整えることが代わり映えのない日常に対する焦りにすこし安心をもたらしてくれるかもしれない。